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アパレルブランドの苦戦は言われて久しい。そんななか、月額洋服レンタルの「エアークローゼット」会員数百万人突破のニュースは、少し驚きを持って受け止めた。
百万人は、日本国内の指標としては、マーケターとして注目している数字だ。
書籍も100万部突破すれば大ベストセラーとなる。
1億人少しの日本の総人口からして100分の1が百万人。
つまり日本人100人に1人が何等かの行動をしたということになる。
「エアークローゼット」は月額6,600円、9,900円(ブランドのよって異なる)等
サブスクリプションで、スタイリストが選定した洋服が送らせてくるサービスだ。
日本人の100人にひとり、サービスは女性向けなので、約50人に1人が利用していることになる。
家にいることが多い高齢者が利用しているとは思えない。
普通に考えて仕事で出社している人が使うものだろう。
そうすると例えば30人のクラスでひとり、ふたり位の感じか。
所有にこだわらない「レンタル」や「シェア」が、サービスとして新しい意味を持って出現してきたのは東日本大震災の後くらいだと記憶している。新しさの特徴1番は、日常遣いと言うことだ。以前からハレノヒの着物のレンタル等はあった。けれども日常の服をわざわざ借りることが新しく、いやもはや新しいのではなく定着したようだ。会員皆が環境に配慮してそうしているのかどうかは疑問だが結果として、廃棄される衣服が減るのであればそれは環境に良いということになる。ともあれ、ここまで受け入れられたことは驚きだ。